2022年もあとわずか。今年も国内外で大きなニュースが相次ぎました。入試本番を前に、関西の大手進学塾「浜学園」の松本茂学園長から、入試攻略のために「押さえておきたい」時事問題を、朝日新聞に掲載された記事の中から教えてもらいました。
ロシアのウクライナ侵攻(2月25日朝刊)
<問題文>
2022年2月、ロシアのプーチン大統領は隣国のウクライナにおけるロシア系住民の保護を名目に侵攻を開始しました。この軍事侵攻に対し、国際連合は安全保障理事会を開き、ロシア軍即時撤退などを求める決議案を採決しましたが、常任理事国であるロシアが( )を行使しました。そこで、国連総会は緊急特別会合を開き、ロシアへの非難決議を採択しましたが、有効な手立てを打てていません。また、《G7(主要国首脳会議)》の会合でも、ロシアに対する非難とウクライナへの支持を表明していますが、ロシアの動きは止まっていません。
<問題>
( )にあてはまる語句を次から選び、記号で答えなさい。
<解答>
ア 拒否権(安全保障理事会の常任理事国である米・英・仏・ロ・中の五大国に与えられています)
<問題>
《》について、日本以外のG7の国として誤っているものを次から選び、記号で答えなさい。
<解答>
エ オーストラリア(G7は、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・日本・カナダです)
<解説>
ウクライナはロシアとともに、かつてのソビエト連邦を構成する国でした。伝統料理の「ボルシチ」は日本でも知られ、豊かな土壌である黒土地帯(チェルノーゼム)が広がり、小麦あるいはヒマワリからとれるヒマワリ油などの農産物の生産・輸出もさかんでした。その後もロシアとは友好的でしたが、2014年以降、EU(欧州連合)との関係強化を目指す政権が誕生すると、ロシアはウクライナ南部の黒海に突き出たクリミア(クリム)半島をロシアへ編入することを宣言していました。そして今回の侵攻がはじまったことで、世界的にも食料やエネルギー資源の不足など大きな影響が出ています。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル