浜松で41.1℃ 国内最高タイ記録……『命にかかわる危険な暑さ』とは一体?(ニッポン放送)

静岡県浜松市で8月17日、午後0時10分に41.1℃を観測した。2018年に埼玉県熊谷市で記録した、41.1℃に並び国内最高気温のタイ記録となった。 キャスターの辛坊治郎がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」の同日の放送では、日本気象協会の徳田留美気象予報士に、この猛暑の要因と今後の見込みなどについて訊いた。

日本付近に張り出す高気圧の勢力が例年よりもかなり強い

増山さやかアナウンサー)暑い日が続いていますね。 辛坊)暑いといえば埼玉・熊谷。その熊谷が記録した日本一の記録にタイ記録が出てしまったということですね。熊谷が暑いのは知っていましたが、浜松が暑いのはなんとなく太平洋側で目の前が海でというイメージが。 徳田)そうですね。海風が吹きそうな感じがしますよね。 辛坊)そうなんです。なぜ41.1℃になってしまったのですか? 徳田)まず浜松の気温が上がった理由は、日本付近に張り出す高気圧の勢力が例年よりもかなり強いことがいちばんの要因です。とくに浜松はその高気圧の中心に近いため、より気温が上がりやすくなっているという状況です。 辛坊)高気圧、いわゆる太平洋高気圧の中心が浜松あたりにあるということですか? 徳田)そうです。 辛坊)今年はなぜそんなにも太平洋高気圧が強いのですか? 徳田)それは太平洋高気圧と、もうひとつチベット高気圧というものがありましてそれが二つ重なり、いつもの年よりもかなり背が高く、しっかりとした高気圧になっています。そのために気温が高くなっているという状況です。

海沿いの浜松の気温がここまで上がるのは尋常ではない

辛坊)名古屋や岐阜に10年ほどずっと講演に行っています。夏というのはあまり報道がされませんが、浜松だけでなく、中部地方はとっても暑かったりしますよね。 徳田)とくに内陸のあたりが、海風が入らないため暑いということもあります。 辛坊)それは昔からなのですか?それとも最近の傾向なのでしょうか? 徳田)昔から岐阜県の多治見のあたりは、結構気温が上がりやすいです。 辛坊)埼玉県の熊谷市がそんなにも暑くなる理由はなぜでしょうか? 徳田)今回は中心が偶然、浜松市のあたりなのですが、もう少し中心が関東の上のあたりにあることもあります。そうなると、熊谷も内陸にありますので日本一の気温になることもあります。 辛坊)海沿いよりも内陸のほうが気温は上がりやすい。 徳田)はい。海沿いは海風が入ると気温が下がりやすくなります。 辛坊)そのことを考えると、海沿いの浜松の気温がそこまで上がるというのは尋常ではないということですね。 徳田)そういうことになりますね。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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