浦和か、大宮か。20年にわたって論争が続いてきたさいたま市役所の移転先が、決定の最終局面になっても議論が白熱している。
浦和区にある市役所(旧浦和市役所)をさいたま新都心バスターミナル(大宮区)に移転する条例改正案が出され、夕方までに本会議で決着する予定だった。
議論が始まったのは20年前。浦和、大宮、与野の旧3市による合併協議で浦和と大宮が主導権を争った。結局、さいたま市誕生時の「合併協定書」には「当分の間、浦和市役所(当時)の位置」と記載され、現在の庁舎が使われることになった。ただ、「さいたま新都心周辺地域が望ましいとの意見を踏まえて、速やかに検討する」とされた。
当時、合併議論に関わった議員によると、「さいたま新都心周辺地区」として想定されていたのはJRさいたま新都心駅西側の「第8―1A街区」だった。旧与野市域で、現在は浦和区と大宮区の中間の中央区にある。ただ、その後は議論が進まず、その間に、赤十字病院と県立小児医療センターが建設された。
現在、移転先とされているさいたま新都心バスターミナルは「第8―1A街区」から約600メートル離れた場所で、いまの大宮区だ。
この日の本会議は午前10時…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル