鈴木逸弘 鳥尾祐太
千葉県浦安市のマンションで今月に入り、駐輪場の自転車やバイクが焼ける3件の不審火が相次いだ。21日には近隣のマンションで自転車が炎上し、住民が消火した。警察や消防は警戒を強めるが、防犯カメラの映像など有力な手がかりはなく、住民の不安な夜が続いている。(鈴木逸弘、鳥尾祐太)
21日夜、駐輪場で不審火が発生した浦安市明海4丁目のマンション。午後10時ごろ、ゴミを捨てようと1階に降りた会社員の男性(38)は炎が高く上がっているのを見た。「これはまずい。何が起こるか分からない」。部屋に戻り、妻と子どもを連れて逃げた。「また火災が起こるかもしれないと思うと不安です」
同じマンションの男性会社員(36)はプラスチックが焼けるような臭いで異変に気づいた。「まさか、こっちのマンションに(不審火が飛び火して)くるとは思わなかった」と憤った。
今月上旬から3件の不審火が発生したマンション群に住む無職男性(81)は「怖いですよね。とにかく犯人を見つけてほしい」と不安げな表情を浮かべた。
警戒、24時間体制でも
3件が連続した浦安市日の出1丁目のマンションを管理する「都市再生機構」は、複数の警備員を24時間体制で配置した。21日に自転車とバイクが燃えた同市明海4丁目のマンションでも、同様に警備員を投入する方向で調整中だ。
消防も厳重に警戒している。日の出地区のマンション周辺を中心に、午後7~11時に消防車5台、消防署員20人体制で巡回している。明海地区の発生後、警戒地域を市内全域に広げた。
浦安署も都市再生機構などから要請を受け、警戒を強化した。署は「不審者や不審火を見たら、速やかに110番、情報提供してほしい」と呼びかけている。
同一犯と断定できず
同一犯なのか、それとも模倣…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル