三重県南伊勢町で海中に沈んだ乗用車の中から見つかった小学生の子ども4人を含む親子5人の遺体について、県警は18日、司法解剖の結果、5人は水死の疑いがあると発表した。岸壁ではタイヤ痕が見つかり、この乗用車によってついた可能性があることがわかった。県警は家族が釣りに来て誤って転落した可能性もあるとみて、事件と事故の両面から捜査を続けている。
亡くなったのは伊勢市の自営業男性(37)と7~12歳の男女の子ども4人。遺体は15日に見つかった。17、18日に司法解剖があり、死亡推定時刻が11日早朝ごろであることもわかった。5人は11日早朝に自宅を車で出ており、同じ日に死亡した可能性がある。
県警によると、5人と連絡が取れなくなった家族が13日に行方不明届を出した。釣りに出かけた可能性があったことから県警などが範囲を絞り込んで捜したところ、15日に海上からの捜索で、上下さかさまに沈んだ乗用車が見つかった。車内にはクーラーボックスや釣りざおなどもあったという。
捜査関係者によると、岸壁のタイヤ痕は形状や幅から、海中で見つかった乗用車の可能性があるという。また、運転席の窓が開いており、車両の前部やフロントガラスが破損していた。5人はいずれも後部座席で見つかったという。
岸壁には車止めや柵がなかった。満潮時間前後には岸壁と海との境が見えにくくなる恐れもあるといい、運転していた男性が海面までの距離を見誤って転落した可能性もあるという。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル