国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の中止をめぐり、愛知県は5日、国際フォーラム「『情の時代』における表現の自由と芸術」を開いた。海外の出展作家やジャーナリストが参加し、「今回は数あるケースの一つ。日本は自己検閲が働き、政府の直接的な形でなく自ら選んでいる」と指摘した。
県の芸術祭実行委員会と検討委員会主催で、約70人が参加し表現の自由について議論した。
中止を受け、展示内容を変更したモニカ・メイヤー氏は「検閲は恐怖と未熟から起こる」と指摘。「意見が異なる他人を理解するための教育プログラムを、美術界はもっとやらないといけない」と強調した。ジャーナリストのデイビッド・マックニール氏は「政治家が発言するのが興味深い」と話した。
企画展は6~8日の展示再開へ協議が続いており、この日も協議で出席者の津田大介芸術監督らがフォーラムに遅れて到着する場面もあった。関係者の一人は「8日の線で最終調整を進めている段階」と話した。フォーラムでは、表現の自由をアピールする「あいち宣言」の原案も示され、参加者と作家らが意見を交わした。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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