北海道斜里町の知床半島沖の海底で29日、行方不明となっていた観光船「KAZUⅠ(カズワン)」(19トン)が発見された。今後は船の引き揚げも焦点になるが、引き揚げには高い技術力が求められ、費用も時間も必要とされる。
海上保安庁によると、カズワンは知床岬から南西約14キロ、カシュニの滝の沖合の水深約120メートルで見つかった。
沈没した船の引き揚げは「サルベージ」と呼ばれる。海保や自衛隊の装備では対応できない。所有者からの依頼でサルベージ専門の民間業者が担うケースが多い。
沈んだ船をどう引き揚げるのか。
関係者によると、水深100メートル程度までであれば、特殊な潜水具を着たダイバーが専用の潜水装置を使って潜り、船体にワイヤを取り付け、大型のクレーン船で引き揚げる方法が一般的だという。水深100メートルを超える場合は、水中ロボットを使って、ワイヤを取り付ける。
ただ、「実際に引き揚げられ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル