海底の陸自ヘリ、引き揚げ用ネット投入 沖縄・宮古島沖で作業始まる

成沢解語

【動画】海底にある自衛隊ヘリの引き揚げ準備が進む=熊倉隆広撮影

 沖縄県宮古島周辺で陸上自衛隊の隊員10人が乗ったヘリが消息を絶った事故で、防衛省から委託を受けた民間船舶が29日、現場海域の海底で見つかった機体の引き揚げに向けた作業を始めた。この日は海中調査と引き揚げ準備を並行して進めた。30日にも引き揚げを始める見通し。

 民間船舶は28日に現場海域に到着し、29日朝から作業を開始。水中カメラを備える遠隔操作型無人潜水機(ROV)を投入し、水中の状況を確認するとともに、機体を引き揚げるためのネットを降ろした。引き揚げの際には海底に敷いたネットの上にROVがワイヤで機体を移し、ネットで包み込んでクレーンでつり上げる方向だ。

 事故機は水深約106メートルの海底で3分割された状態で沈んでいるとみられ、これらを一つずつ引き揚げるとみられる。ただ、30日は悪天候も予想され、海の状況次第では作業終了までに数日かかる可能性もある。(成沢解語)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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