海底火山「海徳海山」付近で変色水 噴火相次ぐ小笠原諸島

吉沢英将

 小笠原諸島にある海底火山「海徳海山(かいとくかいざん)」の付近で23日、海上保安庁が変色水を確認した。気象庁は海底噴火の可能性があるとして、噴火警報を発表。軽石などに注意するよう呼びかけている。

 気象庁によると、海徳海山は小笠原諸島・母島の南西約120キロ。19日に周辺で海水が変色しているとの通報があり、海上保安庁が23日に航空機で上空から変色水を確認した。気象衛星ひまわりの観測では、特段の変化は認められないという。

 気象庁の記録によると、海徳海山では1984年に噴火が発生し、噴煙や軽石の噴出が確認された。その後も周辺で海水の変色や気泡が観測されている。

 小笠原諸島では昨年8月に海底火山「福徳岡ノ場」が噴火し、大量の軽石が沖縄などに漂着する被害が出た。また、硫黄島沖では今年7月からマグマが噴出したと考えられる噴火も発生した。(吉沢英将)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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