小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火でできた大量の軽石が漂着している問題で、磯崎仁彦官房副長官は29日午前の記者会見で、28日時点で鹿児島県で19港、沖縄県で11港で軽石の漂着を確認したことを明らかにした。漁船への被害なども出ているという。
8月13日に福徳岡ノ場で始まった噴火で、大量の軽石が噴出。海面を埋めた軽石が海流に乗って広がっている。会見での磯崎氏の説明によると、鹿児島県の加計呂麻島や沖縄県の久高島で港が使えず、フェリーの航行に運休が発生。両県の計16の漁港に漂着し、計40隻の漁船に被害が生じ、うち6隻が航行不能の状態になったという。
政府は関係省庁による対策会議を設置。松野博一官房長官は29日、首相官邸で記者団の取材に応じ、「政府として軽石の回収、船舶の安全確保、漁業被害への支援等、引き続き万全の対策をとっていく」と述べた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル