坂本哲志農林水産相が4日、能登半島地震で大きな被害が出た石川県輪島市の輪島港を視察した。水揚げが県内随一の港だが、海底が隆起した影響で水深が足りなくなるなどし、漁に出られない状態。再開の見通しも立っていないという。
県によると、輪島港には、刺し網漁船や底引き網漁船など約200隻が停泊。冬場はタラやブリ、ズワイガニなどが水揚げされる。地震では海底が1~1・5メートルほど隆起し、港内には漁船2隻が座礁したままになっている。
坂本農水相や馳浩知事は、漁船が停泊する岸や給油施設、荷さばき所を回り、漁業関係者から被害状況の説明を受けた。
視察後には、漁業関係者との意見交換会があった。県漁業協同組合の笹原丈光組合長が「壊滅的な状態で、復興は私たちの力だけでは到底無理。国、県に力を借りて、一日でも早く再生させたい」と要望した。坂本農水相は「何から手をつけるか、どういう工程で復旧工事をやるのかを早く示すことが大切。輪島が再びにぎわいを取り戻せるよう、全力で頑張りたい」と応じた。(岡純太郎)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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