神奈川県逗子市と葉山町は今夏、海水浴場を開設することを決めた。開設期間は、逗子市が7月16日~9月5日、葉山町が7月2日~8月31日。どちらも感染拡大の状況に応じて、開設期間の短縮や海の家の休業などを行う。
逗子市は「コロナ慣れ」や東京五輪・パラリンピックの開催に呼応し、海岸への来訪者は昨年より増えると予想。海水浴場開設を決めた理由について「市が海水浴場の開設者として感染対策や水難事故防止の監視、風紀の乱れに対する警備に取り組む必要がある」と説明する。
3日の会見で逗子市の桐ケ谷覚市長は「鎌倉が今年は開設しないので逗子に流れる人が増える、と心配する声もある」とした上で、「海水浴場を開設しなかった昨年も人は大勢来た。だからこそ、今年は市が安全確保をしっかり担うべきだと考えた。海の家とは、緊急事態宣言が出れば期間中でも閉鎖するなどと覚書も交わしている」と話した。
森戸、一色、長者ケ崎・大浜の3海水浴場を開設する葉山町も同様の判断。まんえん防止等重点措置の対象期間中の営業時間や酒類の提供などは、海の家も町中の飲食店と同じく県の指示に従う。また町民の不安に配慮し、町と海水浴場組合が連携し、飲酒やバーベキューの制限やライブの規制など、条例で厳しく制約を設けている逗子市並みに、海岸のルールを強化することを検討している。(織井優佳)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル