海老蔵「熱い風呂」・中部大「アオサ」情報を識者否定 新型コロナめぐり怪情報(J-CASTニュース)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大する中、インターネット上では真偽不明の予防法が多数出回っている。

 歌舞伎役者の市川海老蔵さんはブログで、新型コロナウイルスは熱に弱いため、お湯の飲用や運動、熱い風呂への入浴などが効果的だと勧めた。

 中部大学(愛知県春日井市)は、海藻のアオサがヒトコロナウイルスの増殖を抑える効果があり、「新型コロナウイルスでの効果にも期待」と公式サイトで発表した。

 いずれの言説も口コミやメディアによって広く流布されたが、J-CASTニュースの取材に専門家は「証明されていない」と切り捨てる。海老蔵さんのブロブも中部大学のサイトも、現在では該当内容を削除している。

■海老蔵さんブログで「知り合いから 参考程度に」

 歌舞伎役者の市川海老蔵さんは2020年2月25日、「知り合いから 参考程度に」と題したブログを更新した(現在は削除済み)。

 医療従事者や中国の知人からの伝聞情報として、新型コロナウイルスは「耐熱性に乏しく、26―27度の温度で殺傷」すると紹介。そのため、(1)お湯やカテキン入りのお茶を飲む(2)体温より熱い風呂に入る(3)生姜、ニンニク、唐辛子、胡椒をたくさん食べる(4)運動する――などの対策が有効だとアドバイスした。

 ニュースサイト「しらべぇ」は同日、「市川海老蔵、医療関係者から聞いた新型コロナ予防策明かし反響」(現在は削除済み)との記事でブログを好意的に取り上げ、風説はブログの外にも広がった。

 しかし、海老蔵さんが発信した情報は根拠不明だ。上本町わたなべクリニック(大阪市)の渡邊章範(たかのり)院長は25日、J-CASTニュースの取材に、

  「ウイルスは、一般的に15分から20分の煮沸で死滅します。26―27度では死滅しません」

と書き込みを否定。いずれの対策も科学的に証明されていないという。

 この情報は、ツイッターや無料通信アプリ「LINE」でも拡散していた。ブログが投稿される数日前から出回っていたため、海老蔵さんはネット上の情報か知人からのメッセージを転載したとみられる。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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