【動画】海上自衛隊でのセクハラ問題を受け、酒井海上幕僚長や木原防衛相が取材に応じた=高島曜介、沢伸也撮影
海上自衛隊の女性自衛官が先輩の男性自衛官からセクハラを受け、その後に意に反して加害男性と面会させられた。女性はショックを受け、自衛官を辞めた――。
そんな問題が明らかになり、閣僚らから「言語道断だ」と問題視する声が上がった31日、関係者や当事者らが、それぞれの胸の内を取材に明らかにした。
海幕長「追い込んでしまった」
海自トップの酒井良海上幕僚長は定例の記者会見で「深く苦痛を感じ、職を辞さざるを得ないというところまで追い込んでしまったことに関し、海上幕僚長として大変申し訳なく責任を感じている」と陳謝した。
今回の問題は、陸自での性加害問題が発覚後、自衛隊を挙げたハラスメント対策が進んでいたさなかに起きていた。
防衛省や被害女性への取材によると、昨年末、先輩の男性自衛官から胸や足を触られるなどの被害を訴えていた女性自衛官が、所属部署のナンバー2である1等海佐から職場の面談室に呼ばれ、加害男性と面会するよう求められた。女性は「しゃべりたくない」と泣いて拒んだが面会で謝罪を直接聞かされた。ショックで出勤できなくなり、今年3月末に退職した。
酒井海幕長は「防衛省として…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル