海自幹部で相次ぐパワハラ処分 「耐えて当たり前」の空気どうなくす

 海上自衛隊で上から2番目の階級にあたる海将補の男性3人が今年5~7月、パワハラで処分を受けた。一握りの幹部の間で相次ぐ不祥事に危機感が高まる一方、組織の体質に原因があるとの声も上がる。防衛省はハラスメント対策に力を入れているが、専門家は取り組みの実効性を高める必要があると指摘する。

 「お前はバカか」

 部下に対してそんな暴言を繰り返したとして、防衛省は6月、50代の男性海将補を停職3日の懲戒処分にした。

 処分された海将補を知る防衛省関係者は「日頃から横暴な振る舞いが目に余っていた。理不尽な仕事を命じることも多く、職場全員が疲弊しきっていた」と明かす。

 他の海将補も処分を受けている。大声を出したり机に資料をたたき付けたりしたとして減給1カ月(5月)▽「無能なんですか」「あなたが機能しているとは思えない」などと発言したとして停職2カ月(7月)。昨年12月にも、「バカ」などと発言する部下を止めなかったとして、海将補が1佐に降任された。

疲弊する職場、共通する「釈明」

 共通するのが、組織や部下を…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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