日本の漫画の海賊版サイトとしては最大級の「漫画BANK」について、運営者の氏名や住所、IPアドレスなどを開示するよう米国の裁判所が、グーグルなどに命令を出したことがわかった。複数の関係者が明らかにした。情報が開示されれば、出版社は刑事告訴や損害賠償請求などを検討する。
漫画BANKは2019年12月に存在が確認され、今月上旬に閉鎖された。
「鬼滅の刃」「進撃の巨人」「名探偵コナン」など人気作品の単行本や雑誌の作品が無断で掲載され、無料で読めた。出版社などでつくる海賊版対策の団体ABJの調査では月間約8千万のアクセスがあり、アクセス数や滞在時間から試算される無料で読まれた被害額は2082億円に上るという。人気を集めた背景にはコロナ禍による「巣ごもり需要」もあるとみられる。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル