台風19号による多摩川氾濫で、浸水被害が大きかった東急田園都市線二子玉川駅周辺。近くの二子橋から上流に進んだ地点は堤防がない。大きな災害に耐えうるとは言い難い土のうが積んであるだけだ。
一夜明けた13日、視察に訪れた都民ファーストの会の木村基成都議は「景観を重視しようという声が強くて、堤防を造れない現状がある。命とどっちを取るのか、100年に1度の災害というけど本当にそうなのか、議会でも提案して考えなければならない」と堤防の必要性を訴えた。
午後から営業を開始した商業施設を訪れた買い物客で駅前には活気が戻った一方で、多摩川土手沿いは浸水被害で営業停止になった店や、朝から泥の除去にあたる住宅などが多く見られた。
マンション前で泥かき作業をしていた70代の住民男性は、「5年前にこの川と緑がきれいで開けた景色がいいと思って引っ越した」という。以前は景観を遮る堤防には抵抗があったが、「ここ数年は、1年に2回、住民70人ほどでワークショップを開いて、堤防の必要性や、形状などを話し合っていた。景観というよりも、堤防が必要なんじゃないかという考えにだんだん変わってきた」と厳しい表情で話していた。
ヤクルト2軍の本拠地、埼玉・戸田市の戸田球場が台風19号の影響で「水没」した。12日夜に荒川の水を調節池である公園内の彩湖に流したため。グラウンドやベンチどころか、16年オフに新設した高さ5メートルのスコアボードの半分以上が、水に漬かった状況だ。バットなどの野球用具も球場内に残されたままという。
近くの合宿所、球団関係者に被害はなかった。過去には1999年も大雨で浸水。約1か月使用できなかったことがある。この日、衣笠球団社長や高津新監督が視察。関係者は「水位が下がるまで何とも言えない」と語った。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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