小陳勇一
九州でも有数のキノコの生産量を誇る福岡県大木町で、町が町内に設置したキノコの像3体のうち2体が行方不明になっていることがわかった。「キモい。でもかわいい」とSNSなどで話題になっていた像。町は22日に被害届を県警筑後署に出すことにしており、同署はすでに窃盗事件として捜査を始めている。
3体の像は2017~18年度に町が設置した。大きさは40センチほどで、強化プラスチック製。制作費はそれぞれ数十万円という。町はどれも「黄昏(たそがれ)きの子」と名付けているが、ファンの間ではSNSなどでニックネームで呼ばれている。
今回なくなったのは、西鉄八丁牟田駅近くの神社の境内の堀で釣りをしていて、体が迷彩柄の「迷彩さん」と、県道近くで寝そべり、おしりが印象的な「プリけつさん」の2体。「道の駅おおき」近くの1体は難を逃れている。
町まちづくり課によると、18日に像を見物に来た人が「2体なくなっている」と町の図書館に連絡し、職員が現地に行って確認した。
町は初めて気付いたが、町民から「1体は7月にはなくなっていた」との声も出ている。18日に町に連絡してきた人も「1体なくなったと聞いたので、早く見に来た方がいいと思った」と話していたという。
「親しんでいたので悲しい」という声が町民からも出ており、町の担当者は「早く返してほしい」と話している。(小陳勇一)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル