消印は1977年、15歳だった私の3千円がもたらした思わぬ宝物

 「銀曜日のおとぎばなし」「小麦畑の三等星」などの漫画作品で知られる萩岩睦美さん(61)。

 16歳だった1978年に集英社の漫画雑誌「りぼん」でデビューし、今年で画業45周年を迎える。

 昨年末に大掃除をしていた時、色あせた茶色の現金書留封筒を発見した。

 王貞治さんのサインなどと一緒に宝物箱に入れていたのに、いつの間にかなくなっていた封筒。

 普段は開けない戸棚の奥、レターセットなどを入れたプラスチックのカゴの中にあった。

 どうやら、結婚して実家から引っ越した際に紛れ込み、そのままになっていたようだ。

 「えーっ、こんなとこに? なくしてなくてよかった!」

 消印は1977年。数十年ぶりに親友と出会ったような喜びを感じた。

 中に入っていたのは、伊藤博文の千円札3枚と明細書。

 差出人は「東京都千代田区一…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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