消毒用アルコールを噴霧、一瞬で火柱 バーベキュー使用「大変危険」

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池田良 豊島鉄博

【動画】消毒用アルコールの燃焼実験の様子=郡山地方広域消防組合消防本部提供

 バーベキューの火に「消毒用アルコール」を注ぎ、立ち上った炎にまかれた専門学校生1人が死亡する事故が福岡県で発生した。消毒用アルコールは新型コロナの感染予防のために広く普及したが、引火しやすく、消防法上の「危険物」でもある。その取り扱いに、消防が注意を呼びかけている。

 事故は5月、同県柳川市の美容専門学校の敷地内で、500人近くが参加していたバーベキューの最中に起きた。学校によると、火勢を強めようと考えた教員が消毒用アルコールを火に注いだところ、火柱が上がり、男子学生4人の洋服や体に引火したという。

 消毒用アルコールは、新型コロナの流行とともに手指の消毒などによく使われるようになり、定着した。厚生労働省は濃度70~95%のアルコール消毒液が手指のウイルス対策に有効との見解を示している。

 だが一方で、アルコールは引火性が高く、濃度60%以上だと消防法上の危険物に該当する。

 福島県郡山市の郡山地方広域消防組合消防本部は2020年4月、その危険性を周知する動画を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で発信してきた。身近になった消毒用アルコールの取り扱いに注意を呼びかけるのが狙いだった。

 その動画では、ろうそくの火に向けて、手押し型のボトルからアルコールを一押し噴霧すると、一瞬でオレンジ色の炎が大きく広がる様子や、青い炎が低くはう様子を燃焼実験として紹介している。

 同本部によると、アルコール…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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