大阪府岸和田市消防本部の20代の男性消防士が3月、職場の同僚7人との懇親会で泥酔して警察署に保護され、別の職員が消防車両で迎えに行っていたことが、同本部への取材でわかった。車両の使用は適正だったとした上で、新型コロナウイルスの感染防止対策で自粛を呼びかけていた大人数での会食を開いたことから、同本部は8人の処分を検討している。
同本部によると、3月23日夜、消防士は、20~30代の同僚7人と市内の居酒屋で会食。2次会の終わった午後10時半ごろに解散したが、泥酔して路上で寝ていたところを、岸和田署に保護された。24日未明に連絡を受けた同本部では、当直の職員らが、指揮車と警備活動車の2台で迎えに行き、自宅に送り届けたという。
消防車両で迎えに行ったことについて、同本部は「家族に連絡できず、送迎中に災害で出動の可能性もあったため、やむを得ない判断だった」と説明。田中貞行・岸和田市消防署長は、「感染防止のため会食は4人以下で、と通知しており軽率だった。警察にも迷惑をかけた」と陳謝した。(西江拓矢)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル