仙台市消防局と神戸市消防局がデザインに協力した腕時計「G―SHOCK(ショック)」をカシオ計算機が6月に発売する。震災で全国各地の消防機関から応援を受けた両消防局がコラボすることで、隊員らの絆の大切さをアピールする。
発売されるのは「GW―9400NFST」で、本体の大きさは縦55・2ミリ、横53・5ミリ。仙台消防の防火服に使われている黒色を基調として、消防車の赤色をアクセントに採り入れた。ボタンリングには防火服の反射材をイメージした黄色を、裏ぶたには両消防局のロゴをあしらった。
1995年の阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、大規模災害時に全国の消防隊員が管轄を超えて援助し合う「緊急消防援助隊」制度が創設された。2011年の東日本大震災では多くの隊員が派遣され、被災地で活動した。今年で制度創設から25年を迎えるのを機に、商品が発売されることになった。
仙台市消防局管理課の佐藤恵主幹は「東日本大震災で各地から応援に駆けつけてくれた時の心強さは忘れられない。緊急消防援助隊は全国の消防の仲間たちの絆の象徴で、多くの人たちに知ってもらいたい」と期待する。メーカー希望小売価格は税込み5万5千円。全国で販売される。(徳島慎也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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