涙をぬぐう孫、言葉を失うじいじ まひした足で球場の階段を上がる

 一段、もう一段。東京都日の出町の特別養護老人ホームで暮らす遠藤和男さん(81)は6月、階段を上がる「特訓」に取り組んだ。

 2年前に脳出血で倒れ、右足にはまひが残る。

 足を上げるたびに息が上がり、心臓がバクバクした。

 「一度でいい。大和の試合を見に行きたい」。その一念だった。

 孫の福井大和さん(17)は高校3年生。野球に打ち込み、引退が迫っていた。

 幼いころから近くで暮らし…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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