新型コロナウイルスの第6波のさなかだった冬、大阪市の50代の男性は深夜、パソコンの前に座っていた。時計の針が0時を指し、日付が変わった瞬間、画面の入力フォームに氏名を入力。1分も経たないうちに申請のボタンをクリックした。
しかし、画面には「予約ができませんでした」という趣旨の表示が。「なんでとれないんや」。焦って頭を抱えた。他の予約枠も、すでにいっぱいだった。
予約したかったのは、火葬場。男性は長年、葬儀会社を切り盛りしてきたが、こんな状態になったのは初めてだった。
火葬の日が決まらなければ、通夜や葬儀の日取りも決められない。ただでさえ突然のことに心を痛めているご遺族に、どう説明すればいいのか。予約できるのは5日先までだが、全て埋まっていたため、その間ご遺体を安置する場所も相談しなければいけない。
同業者に聞くと、みな同じ状況だった。「どうしたら予約できるんや」。男性の問いに、ある人が「裏技」のうわさを教えてくれた。
「入力フォームの名前の欄な…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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