和歌山市の中学生が、本州の海では初めて確認される熱帯の魚を、和歌山県串本町の海で見つけた。好きが高じた大発見。9カ月かけて論文にまとめ、8月に発表した。海南市の県立自然博物館で来月1日まで、標本と論文を展示している。
和歌山市立東中学校3年の堺響暉(ひびき)さん(15)は、父に運転してもらって月に2回ほど串本の海に来る。小学生のときに魚に興味を持ってから数え切れないくらい通った。
図鑑の写真だけでは分からないうろこの大きさやひれの質感を、実物で確認できたときのうれしさや楽しさがある。
夏は昼間に網を手に潜って探すが、冬の海では、午前0時から2時ごろの深夜に魚を採取する。潮が大きく引き、魚も寝ている時間なので捕まえやすいからだ。
岩場を探してヘッドライトで照らした海中に5センチほどの赤い魚を見つけたのは、昨年12月9日の午前0時近く。たも網で捕まえてよく見ても、何の魚なのか見当もつかなかった。
翌日、海南市の県立自然博物館へ持って行った。
3日後、魚を調べた同館から…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル