大勢が観戦に訪れる2020年東京五輪・パラリンピックまで1年を切った。地震や豪雨をはじめとする自然災害が大会期間中に起こる可能性もある。暑い時期だけに熱中症にならないよう油断は禁物だ。観客の2~3割は外国人と見込まれる。言葉や習慣の壁を乗り越えて、安全を守ることは重い課題となる。
大会期間中、国内外から会場を訪れる観客とスタッフは延べ1010万人、1日最大92万人にのぼると、大会組織委員会は見込む。一方、主な舞台となる東京は人と建物が集中し、大地震や豪雨などが起これば、大都市特有の被害が生じるリスクがある。
政府の地震調査研究推進本部によると、関東南部でマグニチュード7程度の地震(首都直下地震)が今後30年以内に起こる確率は70%。激しい揺れに伴う建物被害や看板などの落下、ライフラインや交通機関の途絶、地域によっては大規模な火災などが、起こりうると想定される。
大会の危機管理は、競技会場内…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル