東京都渋谷区の東急百貨店本店が31日、営業を終了し、55年の歴史に幕を閉じた。東急グループが進める渋谷の再開発の一環で、同店は解体される。渋谷のシンボル的存在で、高級住宅街の松濤が近く、若者の街で中高年に支持された。
午後7時の閉店時間になると、稲葉満宏店長が店頭で「長い間、皆さまに支えられ営業することができました。ありがとうございました」とあいさつし、入り口のシャッターが下りた。
東急百貨店によると、本店跡地には地上36階建ての複合ビルが建設される。完成は2027年度の予定。再開発に伴い、隣接する「Bunkamura」も一部を除き今年4月から休館する。
東京都立川市の立川高島屋ショッピングセンターも31日、売り場の約3分の1を占める百貨店区画の営業を終えた。今秋に全館専門店として再出発する。(丹治翔)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル