東京都渋谷区は25日、渋谷駅に近い区立美竹公園を利用禁止にし、仮囲いを設置した。公園で生活していた人たちは閉め出されたという。公園を含めた敷地に複合施設を整備する計画があり、区は「工事の準備をする必要があり、公園管理者の判断で利用禁止とした」と説明。支援団体は「いきなり封鎖して出ていかせるのはひどい」と反発している。
区は公園利用禁止の措置を25日早朝から始めた。目撃者によると、多数の区職員や警備員らが訪れ、仮囲いを設置したという。区は、公園で生活していた4人のうち3人を区の借り上げアパートに案内したとし、「4人には丁寧に声がけした。これまでも公園で生活をする人に対しては福祉的アプローチを行ってきた」と説明した。
一方、公園生活者を支援する男性は午前6時40分すぎ、生活する一人から公園封鎖の連絡を受けた。「事前の告知もなく、いきなりの封鎖だったようだ。意味が分からない」。公園は炊き出しや生活支援の場にもなっていたことから、公園前では利用禁止に反対する人たちが夜まで抗議の声を上げた。
区によると、美竹公園には隣…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル