東京都渋谷区は14日、渋谷駅に近い区立美竹公園に追加の仮囲いを設置した。これまでは公園生活者らの出入りが可能だったが、今回の措置で禁止となった。園内に置かれていたテントや荷物について、区は所有者に引き渡していくとしている。
同公園をめぐっては、周辺で進む複合施設の整備に伴う準備工事のため、区は10月25日に公園を利用禁止とし、同日から仮囲いの設置を始めた。これに対し、園内で生活していた数人の野宿者や支援者らが、事前告知が不十分だとして「追い出しだ」と抗議。区は野宿者たちが公園に出入りできるようにする一方で、借り上げアパートを紹介するなどして公園からの移動を求めていた。
ただ、野宿者側は「アパートの利用は期間が限られ、再び路上に戻る可能性がある」「希望する困窮者は申請できないのに、区が立ち退きを求める人には案内していて選別的だ」などと訴え、区との話し合いは平行線となっていた。
12月に入り、区議会で追加…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル