武田啓亮
ハロウィーンの大混雑を防ぐため、東京都渋谷区は29~31日の夜間から早朝にかけて、渋谷駅周辺の路上飲みを制限する。新型コロナウイルスの感染状況の改善を受けて、都が25日以降、飲食店での酒類の提供に関する制限を解除することなどから、「自粛が長引いた反動もあって、人出が増える可能性が高い」と警戒している。
同区が21日の記者会見で発表した。路上飲みの制限は24日と29~31日、ハチ公前広場などの駅周辺や、渋谷センター街、道玄坂や文化村通りなどの繁華街が対象エリアになる。時間は最大で午後6時~翌日午前5時。制限の根拠は、区が2019年に制定した、ハロウィーンや年末のカウントダウンの際の迷惑行為に対応するための条例に基づく。約100人の警備員を配備し、区職員のパトロールも実施する。
また、30日と31日は、近くのコンビニなど42店舗に対し、酒類の販売の自粛を要請する。コロナ禍前のハロウィーンの際に設けていた仮設トイレや着替えスペースも設置しない。
コロナ禍だった昨年のハロウィーンは、仮装を楽しむ人がいたものの、一昨年よりも大幅に人出が減った。区は昨年に続いてオンラインのイベントも企画し、「街に出ずに楽しんで」と呼びかける。長谷部健区長は記者会見で、「お祭りごとを楽しみたい気持ちを否定するつもりはないが、感染拡大を防ぐためにも自宅で過ごしてほしい」と述べた。(武田啓亮)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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