「名古屋の台所」として親しまれる柳橋中央市場(名古屋市中村区)には、正月用の食材を求める人が目立つ。新型コロナウイルスの影響から市場関係者は「歳末の買い出しはお早めに」と勧めるが、その理由は「密回避」だけではないようだ。
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乾物「先に買う」 滞在時間を短縮
24日午前7時前。JR名古屋駅から徒歩圏内にある市場は活気にあふれていたが、食材をじっくり品定めできるゆとりもあった。
愛知県あま市の無職男性(69)のお目当ては正月用のタコと数の子だ。
「いつもは30日あたりに来るけど、人混みはコロナが怖いもんで……」
名古屋市の販売員の女性(58)も正月の買い出しの予定を早めた。
「冷凍モノは早めに買っても困らない。ゆったり見られて、良い物が買えた。早めに来て正解でした」と話した。
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「今年は乾物の動きが早い」
近藤海苔店の近藤清己さんは新型コロナの影響だと感じている。
混雑が予想される年末の市場で滞在時間を短くするため、「傷まないものは先に『分散』して買うという計画的な人もいる。巣ごもりでおせち需要もあり、乾燥しいたけが好調」という。
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忘年会自粛、時短要請…「非常に厳しい」
鮮魚や精肉ほか約50の店が入る「マルナカ食品センター」の石原寿治さんは最近の客足について「例年の半分以下でしょうね。非常に厳しいです」。
訪日外国人客をはじめ一般客が減り、外食業界も苦境にあえぐ。
忘年会自粛に加え、愛知・岐阜両県では酒類を提供する飲食店などに営業時間短縮要請も出た。「業者のお客さんもずいぶん減り、買う量もガクッと減っているんですよ」
「巣ごもり消費」で高級食材を求める人が増えるのか、外出自粛で客足が鈍るのか――。
「人出は全く読めない。歳末の仕入れ量は各店少なめでは」とみる。
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仕入れにもコロナ影響「早めに…」
玉子巻を扱う「茶乃善」の西川…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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