交通事故の発生数や自転車がからんだ事故はここ10年で半減したにもかかわらず、自転車と歩行者がぶつかってけが人が出た事故は11%増えたことが、警察庁のまとめでわかった。歩行者が死亡したり重傷を負ったりした事故は年300件前後で高止まりしている。
警察庁によると、けが人がいた交通事故の発生総数は、全国で2012年の66万5千件から22年には30万件へと半減した。このうち自転車がかかわった事故も、13万件から7万件に減った。
一方、自転車と歩行者の事故は、2625件から2905件に増えた。歩行者が死亡もしくは重傷だった事故は22年に312件あり、ここ10年ほど変わっていない。
自転車の運転者は、24歳以下の若い人が多い。
警察庁が公開している19~22年の「交通事故統計情報のオープンデータ」によると、この4年間に起きた自転車と歩行者の事故は計1万547件。自転車側の年齢は24歳以下が39%で最も多く、歩行者側は75歳以上が18%で最多だった。
事故の半数近くが、歩行者が優先されるべき歩道や横断歩道上で発生していた。
現場の一つを訪ねた。
東京都豊島区上池袋の歩道では、4年間に3件の事故が起きていた。歩道でスピードを出す自転車が多いといい、近くでスポーツ用品店を営む70代の男性は「店を出たお客さんがはねられないよう、自転車に注意を促す赤いコーンを歩道に置いている」と話した。
自転車と歩行者の事故が繰り返し起こる場所は、この歩道だけでなく全国各地にあります。記事後半では、事故データの分析から分かった危険な場所を、デジタル地図で紹介しています。
自転車は道路交通法上は「軽…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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