最終日を待たずしてプロ入りを果たした渡辺三段
第65回奨励会三段リーグ戦16回戦、17回戦が8月15日(木)に東京・将棋会館で行われ、渡辺和史(かずし)三段(24)が2連勝。通算成績を15勝2敗とし、最終日を待たずして10月1日付けの四段昇段(プロ入り)を決めました。
渡辺は1994年10月6日生まれの東京都出身。将棋を始めたきっかけは5歳頃に父から教わったことで、得意戦法は角換わり。豊川孝弘七段を師匠にもち2008年2月に奨励会へ入会しました。
渡辺三段は「最終日前に昇段が決まったのは運も良く望外の結果でした。これからも緩まずに精進してまいります。まだ三段リーグ最終日に1局残っているので全力を尽くしたいと思います。」と、気を引き締めました。師匠の豊川七段は「入門して10数年!一番弟子!一番星!」と喜びを語りました。(いずれもtwitterより)
将棋界では、プロ棋士の資格を得られるのは四段から。三段までは「奨励会員」というプロ見習いの立場で、一定期間以内に四段に昇段できなければ退会させられるという厳しい環境の中、互いにしのぎを削っています。
奨励会三段リーグはその最後の関門。今期は33名の三段が半年間をかけてリーグ戦を行い、上位2名だけプロ棋士になれるという狭き門です。渡辺三段は2013年10月に三段リーグ入りを果たしてから実に6年間この三段リーグを戦い、念願のプロ入りを果たしました。
残り1枠のプロ入りを決める運命の三段リーグ最終日は9月7日(土)に東京・将棋会館で行われます。
将棋情報局
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース