渡辺新名人が会見「取れるなら今回、何とかしたかった」

 第78期将棋名人戦七番勝負で名人位を獲得した渡辺明二冠(36)が15日夜、記者会見を開いた。一問一答は次の通り。

――終局から時間がたった。名人獲得の心境は。

 そうですね……。ちょっとまだ実感はないというか。これから何日か経って実感が出てくるのかなという感じがしている。

――名人というタイトル、最も歴史が長い。渡辺名人にとってはどんなタイトルか。

 もちろんずっと出てみたいタイトル戦ではあったが、なかなかチャンスがなくて。近年は「ちょっと縁がないかな」と思っていたところもあった。だからあと1勝というところまできても、あまりイメージがなかった。

――終局から少し経ち、タイトル獲得の実感は。

 これから新聞とかみて、明日お祝いの言葉をもらって、そういうので少しずつ実感していくのかなと思う。やっぱりちょっとピンとこないところはある。

――これまでに獲得した他のタイトルと、実感や意味合いを比べると。

 今回は初出場ということで、他のタイトル戦に比べるとずいぶん出るのが遅くなったというところがあった。A級に上がったのが20代半ばぐらいだったと思うんですけど、そこから10年くらいの間に出られなかったので、「もうちょっとだめかな」と思っていた部分はあった。名人というタイトルを意識する機会が今までなかった。

――年下相手の挑戦、感じる部分…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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