神村正史
世界自然遺産・北海道知床の秘湯「カムイワッカ湯の滝」(斜里町)で1日、立ち入り規制エリアの公開が始まった。知床を代表する観光地の利用再開に向けて3日まで試行する。来訪者は安全対策の手ほどきを受け、天然温泉が流れ込む秘境の滝を上流部までさかのぼった。
滝は落石の危険があるため、2006年から立ち入り可能エリアが入り口から上流へ100メートルほどの「一の滝」までに限られている。今回は1日100人限定の完全予約制で、「一の滝」から300メートルほど上流にある「四の滝」まで入れる。アンケートを取り、今後のルールづくりや安全対策について検証する。
来訪者は知床自然センターで安全対策のレクチャーを受け、シャトルバスを乗り継いで滝の入り口に着いた。ヘルメットをして、落差8メートルほどもある「三の滝」では岩肌に両手でとりつき、水温30~35度ほどの温かい水しぶきを浴びながら沢登りを楽しんでいた。
札幌市の会社員男性(66)は「大変よかったが危なく感じる場所もあった。指導員のような方がついて(期間限定ではなく)ずっと入れるようになればよいのでは」と話した。(神村正史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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