森林についての総合的な知識と技術を身につけ、「森の番人」として働く県職員。2020年から奈良県が独自の資格を設けて育成している「奈良県フォレスター」だ。今春、養成学校の県フォレスターアカデミーを卒業した1期生の7人が、県の東部や南部の市町村に配置された。
その1人、国本峻(しゅん)さん(34)は、黒滝村の林業建設課に着任した。「吉野杉」ブランドの産地として林業が盛んなこの村で、木の持ち主をはっきりさせる境界明確化や、伐採届の受理などをこなす。森をどう管理し、維持していくかを考える毎日だ。
出身は山ではなく、海に面した神戸市の舞子。「大学や大学院では機械工学を専攻し、やはり森とは無縁の生活でした」
就職した機械メーカーでは…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル