今日も広範囲で曇りや雨の天気となっています。湿気が気になる時期、心配になるのが洗面所とトイレのタオルです。湿っぽいときもあるのですが、大丈夫なのでしょうか。専門家に聞きました。
毎日交換しない家庭が多数派!?
「洗面所やトイレのタオルは、少し気をつけたい存在です。見た目が汚れていないからと、数日間交換せずに使い続けることはないでしょうか? 弊社で行った調査では、洗面所で約5割、トイレで約8割が3日以上同じタオルを使い続けていました」というのは、ライオン・ヘルスケアマイスターの芳賀理佳さんです。
洗面所とトイレのタオルは、手を洗った後に使うものです。そのため、目につくほど汚れることがあまりなく、見逃しがちです。シャツや下着などの衣類と違って、洗濯のタイミングがわからないという人も少なくありません。しかし、目に見える汚れがなくても、使ったタオルには変化があるのです。
細菌数に衝撃の違いが!
「『洗濯したてのタオル』と、家庭での使い方を再現した『洗面所で3日間使用したタオル』『トイレで6日間使用したタオル』の、菌汚染状態を調べたのです。いったん乾燥させたにも関わらず、後者2つでは細菌が検出されました。さらに、ハンドソープを使用した手洗いの後、これらのタオルで拭いた手についても調べたところ、その手のひらにも細菌が検出されたのです」(芳賀さん)
つまり、使用したタオルでは細菌が増えており、せっかく手を洗っても、そのタオルを使うことで、再び汚れてしまうというのです。
「手をふいた回数や、部屋の温度・湿度などにもよりますが、家庭でもいったん湿ったタオルは長時間放置することで細菌が増殖し、乾いてからも細菌が残っている可能性があります。タオルは一見汚れていないようでも、『湿ったら取り替える』ことをおすすめします」(芳賀さん)
汚れが目に見えなくても油断せず、いつも気持ちのよいタオルを使いたいものですね。
ウェザーニュース
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