漂流する流氷の上に十数頭のエゾシカの群れ、陸地と勘違い?

【動画】エゾシカの群れ、流氷と漂流。陸地と勘違い?=柳楽航平さん撮影

 自然写真家でもある北海道標津町の標津高校教諭、柳楽航平さん(27)が、流氷と一緒に沖に流され、漂流するエゾシカの群れを撮影した。陸に戻ろうと右往左往する、シカたちの運命は……。

 「珍事」に出くわしたのは3月22日朝。オホーツク海から根室海峡に流れ込んだ流氷の撮影に、標津町の隣の別海町へ向かったところ、十数頭の雌のシカが大小の流氷の上で離ればなれになっていた。陸地と勘違いして接岸した流氷の上を歩いているうちに、流氷ごと風で沖に流されたようだ。

 シカたちは陸に戻ろうと、別の流氷に飛び移ろうとしたり、海に飛び込んだり。泳いで戻るにも海水が冷たすぎるのか、あわてて流氷にはい上がり、体を震わせるシカもいた。何頭かは流氷をたどるなどして戻れたが、夕暮れとともに吹雪になり、取り残されたシカは見えなくなった。

 柳楽さんは北方四島を望む根…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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