アニメや実写映画化され、国内外で根強い人気がある漫画「頭文字(イニシャル)D」の舞台になったとされる群馬県渋川市が、作中に登場する伊香保温泉などを背景に主人公らを描いたマンホールの蓋(ふた)を7種類つくり、27日から市内7カ所に設置する。近年、アニメや映画などの舞台を「聖地巡礼」と称して訪れるファンがいるため、作品と連携したアニメツーリズムで地域振興をはかる。
頭文字Dは車好きの若者が主人公で、愛車「トヨタ・スプリンタートレノAE86」(愛称ハチロク)を駆ってライバルと走りを競い合い、成長していく。漫画の連載終了から7年になるが、今も幅広い年代に人気があるという。
作品の使用許諾を受けている旅行会社と市が連携し、企画した。
スマートフォンに専用のアプリをダウンロードし、マンホールの7カ所を巡ってもらう「デジタルスタンプラリー」も8月1日からスタート。マンホールカードも用意し、1日からJR渋川駅前などで4千枚を配る予定だ。オリジナルフレーム切手の販売などもある。今月27日には渋川駅前でオープニング記念式典があり、渋川駅と伊香保温泉を結ぶ路線バスに、作品名などを描いたラッピングバスの運行が始まる。(柳沼広幸)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル