激戦1人区で舌戦 首相「野党は当選したらバラバラ」 玉木氏「生活の安心取り戻す」  (産経新聞)

 参院選の公示2日目となった5日、与野党幹部は勝敗のカギを握る改選1人区を中心に舌戦を繰り広げた。与党は安全保障政策などで主張が異なるにもかかわらず、32全ての1人区で候補者を一本化した野党を批判。野党は政府の経済政策などの転換を訴えた。

 「大事なことでまとまっていない。当選したらまたバラバラになって、何も決められない政治、混乱の再来になる」

 安倍晋三首相(自民党総裁)は5日、新潟県村上市で演説し、自衛隊を憲法違反とする共産党と、合憲とする立憲民主党などの野党が候補者を一本化したことに疑問を投げかけた。

 1人区の新潟は自民現職と、立憲民主や国民民主、共産などが推薦する無所属新人らが対決する構図で、自民は「激戦区」に指定している。

 新潟は6月に震度6強の地震が発生したばかりで、首相はライフラインの復旧や観光地の風評被害対策などを急ぐ考えも示し、政権与党としての実行力を前面に打ち出した。

 平成25年参院選で自民は1人区で29勝2敗(当時は31選挙区)と大勝した。ただ、28年参院選は野党の候補者一本化もあって、21勝11敗と勝率を下げた。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は5日、1人区の岡山県で、立憲民主公認で野党統一候補の新人の応援を行い、“共闘”をアピールした。倉敷市での演説では「家計を温め、消費を軸とした好循環に変えていく。庶民の生活の安心を取り戻す」と述べ、「アベノミクス」から家計重視の政策への転換を主張した。

 立憲民主の逢坂誠二政調会長は東京都内で、老後資金が2千万円必要とした金融庁金融審議会の報告書を踏まえ、「2千万円をためるのは大変だが、1票で政治を変えるのは簡単だ。1票を積み重ねよう」と、支持拡大を呼びかけた。

 5日からは期日前投票がスタート。期日前投票所は市役所などの公共施設のほか、ショッピングセンターや大学などにも設けられ、21日の投票日の前日まで原則として午前8時半~午後8時に投票できる。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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