神戸市立東須磨小学校の教諭4人が職場の後輩に暴力や暴言を繰り返していた問題で、兵庫県警は11日、激辛カレーを顔に塗りつけたり、無理やり食べさせたりしたなどとする暴行や強要の疑いで、この4人を書類送検した。全員が懲戒処分を受け、容疑を認めていることなどから、県警は送検に際し、厳しい処分を求めない「寛大処分」の意見を付けた。捜査関係者への取材でわかった。
書類送検されたのは、市教育委員会が2月28日に懲戒免職にした蔀(しとみ)俊(しゅん)・元教諭(34)と柴田祐介・元教諭(34)のほか、停職3カ月にした女性教諭(45)と、減給3カ月にした男性教諭(37)。
捜査関係者によると、蔀元教諭と柴田元教諭は2018年9月、東須磨小の家庭科室で、激辛カレーを男性教諭(25)の目や口に塗りつけたり、無理やり食べさせたりしたほか、19年2月にも激辛ラーメンを無理やり食べさせた疑いなどがある。残る2人もカレーやラーメンの強要行為に加わった疑いが持たれている。
市教委の外部調査委員会は2月、教員間のハラスメント行為として、蔀元教諭は89件、柴田元教諭は34件に関わったなどとする調査結果を公表。一方、県警は男性教諭から被害申告があった4件の行為について、捜査を進めていた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル