瀬戸内の島マーマレード、亡き娘のおやつが原点 86歳事業家が作る

 瀬戸内海に浮かぶ大崎下島(広島県呉市豊町)特産のかんきつ農家として60年以上、レモンやミカンなどを栽培する傍ら、マーマレードに加工して「アツカズマーマレード」のブランドで販売する。上神(うえがみ)アツカさん(86)は「ただただ作るのが好き。生きがいだね」と話す。

 ジャム作りのきっかけは、幼かった長女のおやつのためだった。20代の頃から、傷がついて出荷できないミカンなどを使って、作り続けた。「島のおいしいかんきつを食べてほしい」。地元のイベントで少量を販売することもあった。畑やジャム作りを手伝ってくれた長女は、2010年に病気で亡くなった。

 事業家としての転機は、80…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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