岡山県で児童の減少が続く二つの小学校が、瀬戸内海を挟んでオンラインでつなぎ、一緒に学ぶ授業を始めた。小規模校は児童数が少ないうえ、コロナ禍で学校行事なども制限される状況が続く。学校の外との交流機会を一つでも増やそうとする新たな取り組みだ。
広島県境に近い田園地帯にある井原市立稲倉小は、全校児童56人。14日の2時間目、総勢7人の2年生のクラスはオンラインで、笠岡諸島の北木島にある笠岡市立北木小(全校児童6人)と結ばれた。両校の距離は直線で約20キロ。モニター画面には、2年生2人と1年生1人が映る。
オンライン授業の科目は道徳。2学期から始め、この日で4回目になる。「本当の優しさ」をテーマに、映画に行く途中で誰かが落とした鍵を拾ったらという設定の人形劇を両校の児童が交互に演じた。その後、モニター越しに意見を伝え合った。
「困っている人がいるから届けよう」
「映画を早く見たい」
緊張のあまり、言葉に詰まる子もいたが、最終的に「交番に届けよう」とまとまり、双方の教室に拍手が広がった。授業は11月までに計7回予定されている。
稲倉小の佐藤愛莉妙さんは「…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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