北九州市の旦過市場一帯で昨年8月に起きた火災で焼失し、再建を目指している老舗映画館「小倉昭和館」は、スクリーンなど映画館の設備費用に充てる目的で20日からクラウドファンディング(CF)を始める。館主の樋口智巳さん(62)が18日、発表した。3千万円を目標に、4月末まで寄付を募る。
昭和館は現在、12月に開かれる北九州国際映画祭に合わせた再建を目指し、4月の着工を予定している。計画では、新たな映画館は平屋建てで、座席は約135席の1スクリーン。観客以外にもロビーを開放するパブリックスペースを備えるという。
建物は地権者の不動産会社が建てる。昭和館は建物と土地を借り、設備を整えて運営する。今回のCFで集まった資金はスクリーンのほか、デジタルと35ミリの映写設備、座席、舞台設備などに活用する。寄付金額に応じて、昭和館の写真などを収めたフォトブックなどのグッズがもらえる。
樋口館主は「自力での再建は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル