生活困窮者らに対する支援活動の場でも、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、約2メートルの間隔をあける「ソーシャル・ディスタンシング」の取り組みが始まっている。
4月上旬に東京都豊島区の東池袋中央公園でNPO法人「TENOHASI」が行った炊き出しでは、約2メートルごとにチョークで書かれた「×」印に沿って、200人を超える人たちが並んだ。清野賢司事務局長は「昨年のこの時期は150人ぐらいだったので、かなり多い。新型コロナウイルスの影響で困窮者はさらに増えるので、感染拡大防止に努めながら活動を続ける」と話す。炊き出しは従来の丼ものからパックの弁当に切り替え、公園で食べないよう注意を促していた。
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弁当を手にした男性(45)は「日雇いで働いているけれど、コロナで仕事が減った。携帯電話は持っていないので、ネットカフェを出た後は情報にもつながれない」。トヨタ自動車の下請け工場で派遣切りに遭い、6年前に愛知県から上京した。最後に働いたのは2日前で、残りの金は約3千円という。「これ以上新型コロナウイルスが拡散して、仕事が完全になくなってしまうのが何より怖いです」(川村直子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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