炎天下の園バス内で命絶たれた5歳の息子「一日たりとて忘れない」

古畑航希

 福岡県中間市の双葉保育園で昨年7月、送迎バス内に閉じ込められて亡くなった倉掛冬生(とうま)ちゃん(当時5歳)の母親は4日、当時の園長ら2人の在宅起訴を受けて、代理人弁護士を通じてコメントを発表した。主な内容は以下の通り。

     ◇

 この度、冬生の事件で書類送検された4人のうち、降車に関わった2人のみが起訴されたとお聞きしました。4人全員が起訴されなかったことに対しては、残念な気持ちを抱かざるを得ません。

 母親としては、降車時の確認は当然のことながら、その後の出席確認や保護者への連絡をきちんとしてくれていれば冬生が亡くなることはなかったのではないか、保育園の誰か一人でも欠席連絡もないのに冬生がいないことに気付いてくれていたら……と悔しい気持ちでいっぱいになります。

 私には法律的なことはわかりませんが、起訴された2人にはできるかぎり重い処罰が科されることを望みますし、不起訴になった2人にも冬生がとてもつらい苦しみの中で命を絶たれていったことを改めて考え直してほしいと思います。

 今も冬生のことは、一日たりとて忘れることはありません。(古畑航希)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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