「こんち」。動画は軽いノリのあいさつで始まる。内容も「渦潮の映像を見ながらグルグルバット(バットを軸に回る遊び)」、テレビ番組の人気企画にならった「ダーツで日帰り旅」など。ユーチューブでよくありそうなチャンネルだが、手がけているのは愛媛県今治市の職員だ。市公認で、出演から編集まで全てを担う。毎回欠かさない冒頭のあいさつには「今治(こんち)」の字幕を入れる。
昨年9月に、市職員チャンネル「MABA(マバ) Rava(ラバ)」で配信を始めた投稿チーム「イ行ノート」。市民参画課主査の上甲健人さん(32)、秘書広報課主事の植田壮(つよし)さん(34)ら4人が、2020年度の市の職員提案制度に手を挙げ、準備してきた。四国の自治体では20年7月に徳島県職員が始めたチャンネル「みぎアゲTV」があるが、市町村レベルでは唯一の公務員ユーチューバーだ。
リーダーを務める上甲さんら4人が主に出演し、ほかにゲスト出演や撮影などを手伝うサポートメンバーの職員が12人いるという。
配信開始から半年余りで投稿した動画は計21本。「今治の『イ』も知らない人に今治の魅力、良さを伝えるノートのような存在になりたい」とのコンセプトの下、来島海峡の渦潮にちなんだ冒頭の企画や、地元で愛される鶏の揚げ物「せんざんぎ」と唐揚げの食べ比べなどを配信してきた。
市内に多いキャンプ場の楽し…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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