有期雇用が通算5年を超えると無期雇用に転換できる労働契約法のルールについて、特例で10年とされる「研究者」とはどんな仕事の人たちを指すのか。この点が争われた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は18日、「多様な人材の確保が特に求められる職であることが必要」との判断を示した。
この訴訟は、羽衣国際大学(堺市)で2013年から専任講師を務めていた女性(47)が18年に無期転換を申し出たのに拒否され、19年に雇い止めされたとして、大学側を訴えていた。
一審・大阪地裁判決は、大学教員任期法が10年の特例対象と定める「先端的、学際的」な研究に従事する人たちに女性が該当するとして、訴えを退けた。
一方、高裁判決は、各大学の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル