正月飾りや縁起物を焼いて無病息災を願う「どんど焼き」が13日、福岡市・天神の警固神社の境内であり、しめ縄やお札を持ち込む人や参拝者でにぎわった。
同市中央区の大名自治協議会が約30年前から、毎年実施。神事後、約5メートルの高さに組んだ竹に飾りなどが次々と投入され、地元の小学生が点火。一気に燃えて火柱が立つと「おー」と歓声が上がり、スマートフォンで写真を撮ったり、手をかざしたりする人もいた。残り火で餅を焼き、ぜんざいの振る舞いもあった。
三原哲彦・同協議会長(79)は「縁起物の不燃物を取り外す作業に多くの住民が協力してくれた。都会の真ん中でこんな行事ができることは貴重で、これからも大切にしたい」と話した。 (大坪拓也)
■福津市でも
福津市星ケ丘の星ケ丘公民館で12日、どんど焼きがあった。地区住民が正月飾りなどを持ち寄り火の中に投げ込み、1年間の無病息災を願った。
星ケ丘地区は、昭和50年代に開発された住宅団地。現在は約280世帯、約400人が住む。住民の高齢化が進む中、「子どもたちに古里の思い出を残そう」と4年前からどんど焼きを始めた。近くの在自(あらじ)山で伐採した竹を昨年12月に組み上げ、本番を待った。
この日は時折雨のあいにくの天気となったが、竹に火を付けると炎が勢いよく上がり、バチバチと竹のはぜる音が響いた。餅つきやイノシシ汁の振る舞いもあった。小山来(きたる)自治会長(69)は「今年も住民同士が仲良く過ごしていきたい」と話していた。 (床波昌雄)
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