無観客だった五輪、人出にどう影響した? 都が分析公表

 東京都は13日、東京オリンピック(五輪)期間中の人出について、競技場周辺や都心部での大会前との人出を比較したデータを公表した。路上競技の開催などで瞬間的に人出が増えた場所や時間帯はあったものの、大会期間全体としては大会前よりも人出は減少したと結論づけている。

 NTTドコモの携帯電話の位置情報などを分析した都のデータによると、国立競技場周辺では開会式があった7月23日の午後0時台に、約5千人超の人出があった。7月上旬の同じ時間帯と比べて、1時間あたり約3500人ほど増えていたという。この時間帯は航空自衛隊ブルーインパルスが飛行したため、多くの人が競技場周辺に集まったとみられる。

 開閉会式では、打ち上げられる花火などを一目見ようと多くの人が競技場周辺に集まった。開会式が行われていた7月23日の午後11時台は7月上旬の同じ時間帯と比べて、1時間あたり約3700人増加。閉会式があった8月8日も、大会前と比べて人出は大幅に増えたという。

ナイター試合の人出よりは減少

 だが、都によると、大会期間中(7月23日~8月8日)と、大会前(7月3~11日)の国立競技場周辺での人出の平均値を比べると、大会中の人出は大会前に比べて減少。特に午後7時台は、大会前に比べて約3500人減っていた。競技場周辺には神宮球場があり、プロ野球のナイター試合などで普段から多くの人出があり、それと比較すると減少したという。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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